鴨・クロダイによる海苔養殖食害対策/AIアタックドローン・水中ドローン
未来型スマート対策、始動。
海苔養殖における大きな課題のひとつ、鴨やクロダイによる食害。
特に鴨は、群れで網場に飛来し、海苔網に甚大な被害をもたらすケースが少なくありません。
ウミト・プラスではこの深刻な課題に対し、AI技術とドローンを融合した革新的な対策に取り組んでいます。
AI × ドローンで、「見つけて、追い払う」
現在、ウミト・プラスは以下の技術開発に挑戦中です:
- 鴨を自動認識するAIの開発
- 鴨に向かって自動的に飛行し、威嚇・追い払いを行う「AIアタックドローン」の実装
- 自動検出 → 自動ルート飛行 → 鴨追跡 → 自動帰還までを一貫して行うスマートシステムの構築
水中ドローンによる監視と威嚇技術
ウミト・プラスでは、クロダイ対策として水中ドローンの導入・実証を開始しています。
- 水中カメラで海苔網周辺をモニタリング
- 魚体検出AIにより、クロダイの接近をリアルタイムで検出
- 接近時に音・光・動作・低周波装置などで威嚇し、網から遠ざける
この取り組みは、水中環境での害魚対策としては全国的にも珍しい実証研究であり、
海苔養殖における新しい水中スマート対策の可能性を切り拓くものです。
※水中ドローンは来年度以降に考えており、現在はまだ実証実験には至っておりません。
これまで人手に頼っていた追い払い作業を、AIとドローンによって効率的かつ継続的に実現することを目指しています。
プロフェッショナルによる共同開発
本プロジェクトは、以下の専門家たちとの連携によって推進されています:
- プロクルードローンスクール・マスターの皆様
ドローン操縦・整備・運用ノウハウの提供 - アタックドローン開発者チーム
鳥害対策に特化した機体設計と改良の担当 - ペガラジャパン合同会社
AI開発・鳥類認識技術の専門家。ジンバブエ政府と連携し、鳥害対策にも実績を持つ企業
まさに、各分野のプロフェッショナルが結集した開発体制だからこそ、これまで困難とされてきた鴨の追い払いに革新をもたらせる事が実現可能であると考えています。
実証と改良を重ねながら、現場のニーズへ
現在、ウミト・プラスでは愛知県内の漁場にて実証試験を実施中です。
飛行精度の向上、反応スピードの最適化、安全性の確保など、多角的な検証とフィードバックをもとに、日々開発を進めています。
海苔養殖の未来を守るために
この取り組みは、単なる害鳥対策にとどまらず、
水産業の労力軽減・収量安定・地域資源の持続可能性にも直結する重要な挑戦です。
ウミト・プラスはこれからも、現場と共に、海と共に、「スマートな海苔養殖」の未来を切り拓いていきます。
📩 ご関心のある自治体・企業・研究機関の皆様は、ぜひ info@umito-plus.com までご連絡ください。
~愛知県水産試験場との共同研究プロジェクト~
当社は現在、愛知県水産試験場との共同研究として、AIとドローンを活用した海苔養殖の鳥獣害対策に取り組んでいます。
本プロジェクトは、愛知県の「AICHI X TECH」実証事業にも採択され、鬼崎漁協を舞台に、ヒドリガモやマガモなどによる海苔の食害を防ぐための新たな技術開発を進めています。
従来の鳥獣害対策では限界がある中、私たちはAIによる鴨の自動検出技術とドローンによる自律飛行・追い払い機能を組み合わせた「AIアタックドローン」システムを構築中です。
本取り組みは、愛知県水産試験場の専門的な知見と、当社のフィールド実装力を活かした、現場課題に即した共同研究として進められています。
今後は実証実験を通じて、AIの識別精度やドローンの有効性・安全性を検証し、将来的には県内外の漁場への導入を目指します。
海苔を守り、地域を支え、次世代の水産業に貢献する——
テクノロジーと現場の知恵を融合させた挑戦が始まっています。